社労士登録いくらかかる?業務未経験の場合、合格後に20万以上!

社会保険労務士

2023年1月1日付けで、社会保険労務士(その他登録)になりました。

私の場合は、試験合格→事務指定講習修了から約1年半経ってからの登録です。

登録に迷っていた理由のひとつが ”高額な” 費用です。

どれくらいの費用がかかるのかをお伝えさせていただきたいと思います。

この記事はこのような方に向けて書いています。

  • 社会保険労務士受験生→合格後に登録を目指している方
  • 試験には合格したものの・・・
    • 事務指定講習の費用が不安な方
    • 登録のための費用が不安な方

この記事をお読みいただくとこのようなことがわかります。

  • 事務指定講習費用、社労士登録費用がわかる

社会保険労務士は合格するまでの勉強費用だけでもかなりの負担ですよね。

資格学校費や通信教育費、教材費、模試や受験費用・・・

やっとの思いで合格しても、登録のためにはさらに事務指定講習費や登録費用が追加でかかってくるんです。

事務指定講習費:77,000円

「社会保険労務士」を目指されている方はご存知の方も多いかと思いますが、「社会保険労務士」を名乗るには試験合格だけでは足りません。

「労働社会保険諸法令事務について2年以上の実務経験」が必要になります。

ただ、合格後すぐに開業を目指されている方や異業種で働かれている方は2年の実務経験を積むのは現実的ではありませんよね。

そこで事務指定講習を受けることで「2年の実務経験」の要件をカバーできることになっています。

つまり試験合格&事務指定講習の受講さえ終えれば、実務経験がなくても社会保険労務士会に登録ができ、「社会保険労務士」を名乗ることができるようになります。

事務指定講習の内容はなかなかのボリュームですが、レポート提出&オンライン受講(好きな時に試聴OK)で対応できます。

現職や家庭とのバランスを考えると対応がしやすいのでとてもありがたい制度ですね。

僕も実務経験を積むのが難しかったので、試験合格後はすぐに事務指定講習を受講しました。

そして、この事務指定講習にかかる費用が77,000円!!

  • 事務指定講習費  77,000円

なかなかの費用ですよね・・・

試験合格まで辿り着かれた方は、少なく見積もっても合格までに10~30万円程度はかかっているのではないでしょうか。

そこにこの追加費用がかかることは、ぜひ事前に知っておいていただきたい点です。

僕は2回の受験でなんとか合格できましたが、かなりお金がかかりました。

模試や直前講座などを組み合わせるとなんだかんだで膨れ上がっていきます。

1年目:大手資格学校 約25万

2年目:通信講座 約15万

これらに加えて事務指定講習費がかかったので大きな出費です。

全国社会保険労務士連合会への登録費用(1回限り):60,000円

晴れて事務指定講習が終わっても、次は各種登録費用がかかります。

社会保険労務士になるには、”全国社会保険労務士連合会への登録” と “地域の社会保険労務士会への所属” が必要です。

もちろんそれぞれに費用がかかりますが、”全国社会保険労務士連合会への登録” については登録時に1回支払えばOKです。

  • 全国社会保険労務士連合会への登録費用  合計60,000円
    • 登録免許税  30,000円(収入印紙で支払います)
    • 登録手数料  30,000円

こちらもなかなかの金額ですよね。

社労士をメインの仕事にしない方にとっては、登録を躊躇してしまう金額です。

○○県社会保険労務士会 入会金(1回限り):50,000円

ここからは “地域の社会保険労務士会への所属” にかかる費用についてです。

所属している都道府県によっていくらか金額が異なりますが、僕が居住している県では以下のような入会金がかかります。

  • ○○県社会保険労務士会 入会金  50,000円

こちらも入会金なので、入会時に1回支払えばOKです。

○○県社会保険労務士会 年会費(毎年度):93,600円 or 81,600円

次は年会費です。

こちらも所属している都道府県によっていくらか金額が異なりますが、僕が居住している県では以下のような年会費がかかります。

  • ○○県社会保険労務士会 年会費
    • 開業登録、法人登録  93,600円
    • 勤務登録、その他登録 81,600円 

”全国社会保険労務士会への登録費” や “県社会保険労務士会入会金” は1回限りでしたが、こちらは年会費なので毎年かかってくる金額なので特にチェックが必要です。

これは4月〜翌3月までの年会費です。

僕は1月1日登録ですので、初年度は1〜3月までの3ヶ月分(20,400円)でOKでした。

○○県社会保険労務士会 支部会費(毎年度):9,000円

さらに続いては、支部にかかる費用です。

各都道府県の社会保険労務士会の中には、”支部” という活動段位が存在します。

区単位であったり、市単位であったり、地域によって支部の単位が異なりますが、支部ごとに年会費がかかります。

支部ごとに金額が異なりますが、私の居住する県では3,000~9,000円でした。

※もしかしたら県の年会費にくくられている地域もあるかもしれません。

  • ○○県社会保険労務士会 支部会費 9,000

こちらも4月〜翌3月までの年会費です。

僕は一番高い地域でしたが、1月1日登録ですので初年度は3ヶ月分(2,250円)でOKでした。

全国→都道府県→支部、それぞれにお金がかかるイメージですね。

<任意>○○県社会保険労務士会 政治連盟会費(毎年度):6,000円

続いては、想定外の費用であった “政治連盟費” です

政治連盟費という言葉もはじめて聞いた状態だったのですが、”議員の先生方との意見交換や要望活動”を行うために使われるお金のようです。

よく考えれば、社労士は法律のもとで活動している士業のひとつですので、法律にアプローチしていくためには議員の先生方との連携は必須なのかもしれないですね。

  • ○○県社会保険労務士会 政治連盟会費  6,000

こちらも年会費なので按分計算してもらえる費用です。

”任意”なので金銭的な余裕が出てからの加入でも良いかもしれませんね。

<まとめ>初年度にかかる費用

私の住んでいる地域で、初年度にかかる費用についてお伝えさせていただきました。

ご参考までに、東京都と比較した費用になります。

(東京都の支部会費の記載を見つけられなかったので、各合計金額からは支部会費を除いています)

東京都
開業登録・法人登録
東京都
勤務登録・その他登録
○○県
開業登録・その他登録
○○県
勤務登録・その他登録
事務指定講習費77,00077,00077,00077,000
(全国社会保険労務士連合会)登録免許税30,00030,00030,00030,000
(全国社会保険労務士連合会)登録手数料30,00030,00030,00030,000
(○○県社会保険労務士会)入会金50,00030,00050,00050,000
(○○県社会保険労務士会)年会費96,00042,00093,60081,600
(○○県社会保険労務士会)支部会費????(3,000-9,000)(3,000-9,000)
(○○県社会保険労務士会)政治連盟費7,2007,2006,0006,000
                合計290,200216,200286,600274,600

かかる費用は都道府県によって結構ばらつきがありますし、登録形態によってもばらつきがあります。

事務指定講習費+登録免許税+登録手数料=137,000円は全国共通ですが、”○○県社会保険労務士会 入会金/年会費” に差が出るんですね。

ざっと調べたところ、”○○県社会保険労務士会 入会金/年会費” の安いところと高いところはこんな感じでした。

  • 開業登録、法人登録
    • 安い:13〜15万円(東京、岡山、広島、愛媛、大分)
    • 高い:20万円以上(山形、栃木、埼玉、滋賀、大阪、兵庫、奈良、和歌山)          
  • 勤務登録、その他登録
    • 安い:7〜8万円(岩手、東京、静岡、長崎、大分、宮崎、鹿児島)
    • 高い:18万円以上(栃木、和歌山)

事務指定講習費や全国共通費(登録免許税、登録手数料)を含めるとこのような金額になります。

<初年度にかかる費用(支部会費や雑費も想定)>

  • 開業登録、法人登録   約28万〜約35万
  • 勤務登録、その他登録  約22万〜約33万

あらかじめ想定しておかないと、なかなか大変な金額ですね!

最後に

社労士を本業とする方にとっては避けては通れない費用です。

ただ僕のように本業が別にあって、 ”その他登録” を検討している人にとってこの費用負担はかなりネックになると思います。

自分の場合は、”その他登録” で得られるメリットを考えておもいきって登録に踏み切ったのですが、決断までには1年以上かかりました。

社労士試験合格を目指されている方、登録にかかる費用についてはぜひ事前にリサーチのうえ準備しておくことをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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